茂名石化(シノペック・マオミン)、中国における当社およびTMUプロジェクトの成果に「非常に満足」

18-07-2025


中国広東省のシノペック・マオミン TMU プロジェクト(2024年3月着工、2025年6月に無事完工)から喜ばしい報告が届いております。本プロジェクトの成功は、TMU プロジェクトチーム、サービスチーム、およびSFWグループ(住友重機械フーフィ)の関係各位の共同の努力によるものです。

本改修プロジェクトの契約サプライヤー兼製造元として、当社 住友重機械フーフィ動力機械有限公司(SFWPM)は、2基のCFB(循環流化床)ボイラー向け交換部品の製造および輸送を担当しました。各ユニットには、4組の蒸発器ウィングウォール(側壁)パネル、関連する炉頂開孔ガードプレート、炉前壁開孔ガードプレート、および接続パイプが含まれます。製造および出荷は順調に完了し、最終的にプロジェクトサイトであるシノペック・マオミン発電所に到着しました。製品品質は、お客様であるシノペック・マオミンから高く評価されています。

シノペック・マオミン発電所のユニット1は、SFWが4組の新規ウィングウォールを設置し、その他の小規模改造を実施した後、2025年6月初旬に無事起動しました。現場からの報告によれば、ボイラー負荷およびNOx(窒素酸化物)排出濃度は良好な状態を維持しています。

さらに、SFWは既に2024年にシノペック・マオミン第2発電所のユニット2に対しても同様の改造を実施しており、現地当局である広東省特種設備檢測研究院(GDSEI)が発行した予備性能試験報告書は、以下の通り優れた結果を示しています:

  • ボイラー負荷: 410 t/h
  • ボイラー効率: 93.85%(SFWの設計予想値91.89%を上回る)
  • NOx排出濃度: 45.7 mg/m³(選択的非触媒還元(SNCR)システム作動時)

本TMUプロジェクトは、炉内への伝熱面積の追加およびセパレーター入口の改造により、お客様の運転上の課題を解決することに成功しました。これにより、高温ループ内の物質循環が改善され、炉内温度が低減されました。これらの改造は、お客様の二つの目標、すなわちNOx排出量の低減とボイラーの本来の設計出力の回復を達成するために実施されたものです。これは、18年間の運転、燃料変更、およびお客様による炉内侵食対策やシステム調整を経た後、特に重要なニーズでした。

性能試験と運転データの双方が裏付けるように、今回のTMU改造プロジェクトは、顧客の期待目標を完全に達成しただけでなく、それを上回る成果を収めました。関連する改造措置は、同時に運転コストの持続的削減を実現し、顕著な長期的価値を創出しました。これに基づき、茂名石化(シノペック・マオミン)は本TMUプロジェクトの成果に対し高い満足を示しており、その調達部門は正式に住友重機械フーフィエネルギー管理(上海)有限公司(SFWEMC)および住友重機械フーフィ動力機械有限公司(SFWPM)宛に感謝状を発出、またそのボイラー部門は住友重機械フーフィ電力グループアジア支社に対し表彰状を授与しました。

茂名石化より感謝状

住友重機械フーフィ電力グループ茂名石化プロジェクトチームと、当プロジェクトで取得した顧客からの感謝信函及び感謝状との記念写真


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